2014年2月9日日曜日

『第2版 入門RedMine』(前田 剛 著・秀和システム)の要点拾い出し

Chapter1 Redmineの紹介

1.1 課題管理とバージョン管理の意義

1.1.1 課題管理

  • 作業項目の発生から完了までを記録・追跡できる→進捗確認できる
  • ソースコードバージョン管理ソフトと連携できる
  • 担当者が明確になる→同じ課題を複数の人間が行わない
  • 放置された課題も記録に残る→忘却しない
  • Web-DB管理による多重アクセス一元管理を実現→Excel管理は複数人で同時使用できない

1.1.2 バージョン管理

  • 全変更追跡可能、任意の時点のファイル取り出しも可能→怪しいバックアップファイルの散乱を防ぐ
  • ソースコード修正後の不具合発覚時、簡単に前のソースコードを取り出せる
  • 複数開発者が同じファイルを直した場合、競合するとシステムが検知する

1.2 Redmineとは

省略

1.3 Redmineを利用するメリット

問題点
  • Excelでは複数の人が同時に情報更新できない→PMなど特定の人が情報収集して更新することになってしまう
  • メールで情報が散財し、最新情報や過去の履歴を追いにくい
  • ファイル更新をいつ・誰が実施したか、という記録が残りにくい
  • 作業項目増加と指示・連絡が膨大になりきちんと追うことができない
  • PMは情報整理・進捗の為に多大な時間を割かねばならなくなる

1.4 Redmineの主な機能

1.4.1 作業項目の管理(チケットの管理)

  • Redmineのチケット=作業指示書
  • 1件の作業項目に1件のチケットを作成する
  • メンバーは自分に割り当てられたチケットを参照して自分のタスクを明確化できる
  • 上司に都度指示を仰ぐ、作業漏れなどを防ぐことができる
  • チケットは、活動、ロードマップ、カレンダー、ガントチャート機能でも参照される。

 

 1.4.2 活動

  • プロジェクトの動きが時系列で表示される

 

1.4.3 ロードマップ

  • プロジェクトの区切りとなるイベントをバージョンとバージョンに関連付けられたチケットの一覧を閲覧する
  • あるバージョンリリースに必要なチケット作業残量、特定機能実装予定チケットの確認

 

1.4.5 ガントチャート

  • チケットから自動生成

 

1.4.6 ニュース

  • ユーザに対する伝達事項を掲載する
  • ホーム画面、マイページ画面、プロジェクトの概要画面、ニュース画面に表示可能

 

1.4.7 文書

  • メールボックスの添付に埋もれることがなくなる

 

1.4.8 ファイル

  • 製品のリリースパッケージをバージョンごとに分類してダウンロード用に掲載する機能

 

1.4.9 Wiki

省略

 

1.4.10 バージョン管理システムとの連携

省略

 

1.4.11 フォーラム

  • ユーザ同士が特定の話題について議論を行う機能
  • メールだと遡るのが難しいがこちらだと用意

 

1.5 Tracとの比較

省略

1.6 日本語環境における問題点

  • PDFファイル出力する時に文字化けする可能性がある

1.7 Remineの歴史

省略

1.8 Redmineの情報源

1.8.1 Redmineオフィシャルサイト

  • Redmine作者・Jean-Philippe Langさんが運営している公式サイト
  • このサイト自身がRedmineで構築されている
  • 世界各国の利用者がバグ報告、パッチ投稿、機能要望のチケットを追加している

1.8.2 RubyForge

  • Redmineの基板となるRubyをダウンロードできる

1.8.3 Redmine.JP

  • 著者・前田さんが運営しているRedmineサイト

1.8.4 r-labs

  • オリジナルプラグインや、プラグイン開発方法などが掲載されている

1.8.5 Redmine Users(Japanese)メーリングリスト

  • Redmine利用についての日本語での情報交換

Column システム開発以外でのRedmine利用事例(しろくま堂)その1 
  • サイト:http://www.shirokumado.net/
  • 呉服、時代装束の制作・販売を行っている
  • 受注衣装の工程管理にRedmineを導入
  • 制作過程では複数の職人が関わるため誤解・行き違いが発生しやすい
  • 材料によっては海外の工場ともやりとりが発生する
  • Excelによる進捗管理ではかなりの事務作業量を負担を強いられていた
  • 詳細工程管理、ネット経由で海外工場からのアクセスも可能、オープンソースにより自社用カスタマイズもしやすい、という理由でRedmineを採用した
  • 月あたり数千件のチケット追加に耐えられるか心配だったが、 問題なく運用できている 

Chapter2 利用者編

2.1 RedmineとSubversionを使った開発の流れ

  • 基本原則は作業を全て登録する
  • 自分に割り当てられたチケットがそのままTODOリストとなる
  • 作業進捗、方針、調査等、作業に関することは全て記録する~後で「何故こうしたのか」を振り返ることができる
  •  作業者を変えることで、そのまま作業の引継ができるようにする為にも、作業に関することは全て書く

2.2 Redmineを使ってみる

デモサイトあり:https://my.redmine.jp/demo/

2.2.1 Redmineへのアクセス

省略

2.2.2 ログイン

省略

2.2.3 プロジェクトの選択

省略

2.2.4 チケットの追加

  • 各担当者がチケットに基づいて作業を実施し進捗を更新していく→Redmineを通じてチーム全体の状況が把握できるようになる
  • 逆に、Redmineにきちんと作業進捗を登録しないと、Redmine導入による業務改善ができない
「新しいチケット」画面の入力項目
  • トラッカー:チケットの分類。追加・削除・名称変更が可能。
  • 題名:チケットの内容を端的に示す題名をつける。題名はチケット一覧画面に表示される。
  • 説明:詳細説明を記入する。
  • ステータス:作業進捗状態。カスタマイズ可能。
  • 優先度:チケット作業の優先順位。追加・削除・編集が可能。
  • 担当者:チケットの作業を実施する担当者。
  • カテゴリ:トラッカーよりも詳細な分類を指定する。自由にカテゴリを追加できる。
  • 対象バージョン:そのチケットによる変更/修正が取り込まれるバージョンを指定する。ロードマップでバージョン毎に割り当てられたチケットの一覧が表示される。
  • 開始日:作業開始日。
  • 期日:作業期日。
  • 予定工数:作業の予定工数。
  • 進捗:0~100%の間で、10%刻みで入力する。ガントチャートの進捗、バージョンの進捗で使用される。チケットステータスに応じた値を自動設定することもできる。
  • 添付ファイル:複数のファイルを添付できる。ファイル上限は5Mだが、上限値変更可能。

2.2.5 チケット一覧

  • フィルタに検索条件を設定することで、各種検索条件のチケットを表示することができる。
  • 作成したフィルタ設定は保存することができ、次回から1クリックで呼び出すことができる。

2.2.6 チケットの更新

  • 作業実施中に行われる様々な検討や意思決定をコメントとして記録しておけば、どのような経緯・目的でその作業を行ったのか、なぜそのような意思決定をしたのかといった、時間が経過すると忘れがちな情報を振り返ることができる。

2.2.7 ソースコードのコミット

  • コミットとは、開発用のPC上で更新したソースコードの内容をバージョン管理システムのリポジトリに登録する操作のこと。
  • コミットすることで、担当者の開発用PCのみに存在していたソースコードがプロジェクトメンバー全員に共有される。
  • コミットメッセージとは、ソースコード変更目的どのように変更したのか簡潔にまとめて記述すること。

2014年2月2日日曜日

『プロのためのLinuxシステム構築・運用技術』(技術評論社・中居悦司さん著)をCentOS6.4 on Hyper-Vで進めてみる

1. /dev以下に光学ドライブまたはisoを読み込めない場合

ll /dev コマンドを打っても、srも表示されなければ、cdromも表示されず、メディアがマウントできない場合がある。その場合、下記コマンドを実行する。
# uname -r (これで、使用しているkernerlバージョンを確認する)
# insmod /lib/modules/上記コマンドで表示されたkernelのバージョン/kernel/drivers/ata/ata_piix.ko
# mount /dev/cdrom /マウントポジション

 

2. pxelinux.0 と tftpbootの場所はどこ?

下記コマンドでインストールされたファイル・ディレクトリの場所を調べる。
# rpm -ql (パッケージ名) | grep (探したいファイル・ディレクトリ)

出力例:
# rpm -ql syslinux | grep pxelinux
/usr/share/doc/syslinux-4.02/pxelinux.txt
/usr/share/syslinux/gpxelinux.0
/usr/share/syslinux/pxelinux.0

# rpm -ql tftp-server | grep tftpboot
/usr/share/doc/tftp-server-0.49/README.security.tftpboot
/var/lib/tftpboot

3. 最終準備

その1:tftpのポート(69)を、ファイヤーウォールにて開通させておくこと
その2:新たにCentOSをインストールするHyper-V側のネットワークカードはレガシーにしておくこと(PXEブートが起動しない)